CKD-MBDガイドライン改訂について(リン管理目標の変更)
皆さんは、主治医から「リンの目標値」をどのように説明されていますか。
これまで多くの施設では、
血清リン値 3.5以上6.0未満
を目標と説明されてきました。
6.0を超えると「高い」「注意が必要」と感じる方が多い一方、3.5という下限はあまり意識されていなかったかもしれません。
今回、約13年ぶりにCKD-MBDガイドラインが改訂され、リンの管理目標は
3.5以上5.5未満
へと変更されました。
これは、リン値がより低い範囲に保たれている患者さんほど生命予後が良好であるというエビデンスの蓄積を受けたものです。
iPTH管理について
今回の改訂では、iPTH(副甲状腺ホルモン)の管理に関しても見直しが行われ、一部で下限値の厳格な設定が緩和されました。
これは、リン管理をより積極的に行いやすくなったという意味を持ちます。
治療負担について
「これ以上厳しく管理するのは大変なのでは」と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし現在は、
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副作用は少なく、かつ効果の高い内服薬
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透析時に使用できる注射製剤
などの選択肢があり、必ずしも食事制限をより厳格にする必要はありません。
当院の方針
当院ではガイドラインに沿いながら、
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食事療法の最適化
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薬物療法の適切な選択
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患者様の生活負担を最小限にする治療設計
を行い、リン管理の質を高めることで、長期的な生命予後の改善を目指します。
ご不明な点があれば、診察時に遠慮なくご相談ください。









